ポケットの中のレシート

ついついレシートをポケットに入れてしまう。
クレジットカードや、クイックペイのような電子支払いが増えより顕著になった。
店員さんがレシートを渡してくれるタイミングでは既に財布をなおしているのだ。


街中でもらったポケットティッシュもポケットの中。
両ポケットにいくつも入っている。
膨らみすぎると、ようやく鞄に入れることになる.



だから花粉症の季節にティッシュには困らない。
いいティッシュではないから鼻は痛いけど。


そういえば貴女は鼻が痛いから、柔らかいポケットティッシュを買ってたね。
家でもええティッシュを使ってた。
自分用の柔らかいやつは「柔らかティッシュ」「ええティッシュ」と呼んでた。
で、こだわらない私用のは「しかとんティッシュ」
大分弁で しょうもない の意味の しかとんしれん から。



閑話休題。



鼻をかもうとポケットを探ると、カサカサっとレシートにぶつかる。
取り出すと昨日の昼飯のレシート、すぐに捨てる。
だいたいがいらないレシート。


先日もポケットを漁っていると、奥の方に折り込まれたレシート。
引き出して開いてみると、
最後とに貴女と行ったディズニーシーのレシート。
不意打ちに出会う想い出。涙が出る。
これは捨てられない。大事に財布に仕舞う。


また別の日、反対側のポケットをいじっていると、またレシート。
嫌な予感がして恐る恐る引き出す。
単なるセブンイレブンのレシート。安心。
捨てようとふと日付を見ると去年の12月29日。
買ったものは、貴女と自分のお弁当。
ついこの間、このレシートを受け取った時には貴女は確かに居たのに。
これも捨てることなんて出来ない。
貴女のために、貴女に頼まれて物を買うレシートなんてもう貰えないから。


通帳記入しようとして、通帳ケースに一緒に入っていた
貴女の口座に携帯代を振り込んだ明細書も同じこと。



貴女を感じられる物を捨てることはできない。
貴女が触れた物を捨てることはできない。


少なくとも、今は絶対にできない。
いつか整理出来るときがくるのかな。


そういえば今度、落ち着いたら貴女のお父さんと叔母さんが整理に来るってよ。
俺らの家を荒らされたらイヤね。
貴女の部屋を荒らされたらイヤね。


他の人にとってはゴミみたいにみえる包装紙一つでも、
貴女にとったら大切な想い出の品、なんてこともあるもんね。
今の私にとっても同じよ。
部屋のホコリの一つですら、捨てていいのか迷ってしまう。