心ない言葉に感謝する

今日の昼間、貴女の行きつけのバーの店長から電話がきたよ。
貴女が一度人に連れられて行って気に入って、
その後も一人でずっと通ってた銀座のバー。


銀座に行きつけがあるなんてスゴイな っていつも言ってた。
俺は人見知りでバーとか変な緊張感があるからって
貴女と一緒に行ったのは一回だけ。
けど、お土産を渡しに行くのについて何度も一緒に行った。
いつも私は外で待っていた。
一緒に入ってればよかったね。



貴女が居なくなって、連絡したらめちゃ泣いてくれてたよ。
だけど貴女は私のこと「同居人です」って。
完全に単なるルームメイトと思ってる様子。今でも。


あのことがあった後、何度か連絡をくれた。
色々と自分のことを話してたみたいね。
店長流の解釈で、貴女を悼んでくれたね。


 彼女はそれで楽になれたのかなって
 笑って送ってあげた方がいいと思うんですよ
 
 忘れちゃったら二度なくなっちゃうと思うんです。
 彼女のために飲みましょう。そして忘れないようにしましょう。


最初の頃はなんとか悲しくしたくなくて、そう考えた方がいいと思った。
楽になれたんだって。
混乱しすぎていた私は簡単に人の意見に流された。
その後会った、彼女の友達に


 そのことがいいことだなんて思いたくないんです
 どんなに辛くても、楽しいときがあったはずだから。
 楽しんでた瞬間があったはずだから。
 こんな終わり方が幸せだったなんて思えません。


そう言われて初めて、貴女がしたことを否定していいんだって、
さすがにそれはあかんで!って言えるようになった。
その彼女の友達には感謝しかない。


でも、店長さんの言ってることも、わかる。
私のことを単なるルームメイトと思っているからかもしれないけど、
あまり言うべきことではないと思う。
私が遺族ではないにしても、一番身近にいる者に対して
もう少し言葉を選んだ方がいいとは思う。


けど、その人の最上級の感じ方で感じ、考え方で考え、
自分自身を賭して表現してくれているのがわかるから。
そして、貴女との距離が多分そう思わせるのかなって。



で、今日の話。
今度、うちに来たいってさ。
多分貴女の生活を少しでも感じたいんだろうね。
ブログじゃなく、現実世界で貴女のことを話すのは久しぶりで
電話しながら自然に涙が出て嗚咽が漏れる。
そうしたら店長さん


 泣かないでください。笑いましょうよ


笑えるわけがない。けれど、この“心ない言葉”に慰められる。
無責任な慰めが今の私には心地よい。


責任ばかり感じて、責任に押しつぶされそうになっている私には
この 無責任 がとても心地よいのだ。
その人としては無責任な気持ちは毛頭ないのだろうが、
私にとっては無責任そのもの。だが、それでいい。
私と同じく責任を感じて、共に沈み込む必要なんてない。


無責任をもっともっと浴びせかけてほしい。
中途半端に寄り添いは腹が立つ。
最後まで寄り添う覚悟がないのなら、無責任に接してほしい。


大丈夫? だけでいい。だって大丈夫なわけないんだから。