穴がある

なんとなくぽっかり。

普段は目を向けないようにしてるけど、

そこには確実に穴が開いている。


仕事中。目の前の業務に集中。

やることは山ほどある。

書類作りに資料集め、確認の電話。

頭の中を業務だけで満たそうとする。


そんな風にしても、穴はずっとそこにある。

たとえ穴を見てはいなくても、

たとえ穴を意識してはいなくても、

私の意志とは関係なく、

穴はぽっかり、ずっと開いたまま。



この穴はどこに通じてますか?

この穴に落ちたら、どこまで行けますか?

遠い、遠い貴女の居る場所まで繋がってますか?



そんな底知れない穴が、

醜く太った、それでもたかが1人の私の中に

ぽっかり、静かに開いている。


ゴミを投げ捨てないでください。

この穴は、以前大切なもので埋まっていた場所なんです。

焦って変なもので埋めようとしないでください。

以前埋まっていたのは、それはそれは綺麗なものだったんです。

とても悲しくて愛おしい穴なんです。

穴であっても、大切にしていたいんです。


そんな穴が、私の内にある。

覗き込んだ途端に悲しみの渦が吹き荒れる、

そんな穴を私は持っている。