貴女のお母さんよ

ちょっとした夫婦の交情なんか、テレビで見たら辛くなるんやね。

妻が喜び耐えきられぬ様子で夫に抱きつく。足も身体に巻きつけ、完全に体重を預ける。


◯◯ちゃんも、時々完全に抱きついてきた。…というより抱っこ?

抱っこして少し頑張って歩くととても喜んでくれた。ほんと赤ん坊のように。おんぶして廊下を歩くときゃっきゃっ言って喜んだ。逆に私をぐいっと持ち上げても喜んだ。


ほんと、赤ん坊みたいな時があった。

私の赤ん坊。私の坊や、私の坊ば。

赤ちゃん、と言って◯◯ちゃんに話しかけると、腕を前後に振って、本当に赤ん坊のような顔をして喜んでくれた。


両親と良好な関係を築けなかった貴女だったから。もう一度赤ん坊時代を、子供時代を、子と親の関係を私との間で追体験して、今度こそちゃんと親の愛の元で育ちたいと思っていた…だろう…貴女。


私は貴女のええ親にはなれへんかったね。

ごめんね。

親やなくて恋人になりたいやなんて、いまは思ってもおらへんよ。いまなら100%お母さんになったげるんやから。

戻っておいで。夢でええねん。

戻っておいでよ、な。