高校野球、甲子園。

元々スポーツに興味がなく例年見ていないのではあるが、今年は高校野球は見ていない。

好きな人に言わせると高校野球はスポーツでなくドラマだ、なんて言ってるがそのベースが興味のないスポーツなので食指は動かない。スポーツ漫画は読んだりするけど、それは媒体が好きな漫画だからであり、漫画表現であるから接しているだけで、現実の試合だけ見てドラマを感じ取ることは私には出来ない。

感覚の、スポーツへのシフトが出来ないんだろうと思う。


と、くどくど こういうのが人に疎まれる原因なんだろうなと思いながら書いていたわけだけれど、高校野球を見ない理由は今年はもう一つあった。



去年の夏休みは、◯◯ちゃんと二人で私の実家の方に行った。手塚治虫が大好きだったから、手塚治虫記念館に行くというのが一番の目的。そこでも記念館の後に行ったお好み焼き屋で喧嘩してしまったのだけれど…。


泊まりに使ったのは私の実家でなく、亡くなった父方の祖父母の家。西宮にある。なら一度ぐらいと、私の両親に連れられ甲子園球場に高校野球を見に行った。貴女もスポーツには興味はないのだけど、生のスポーツ観戦は滅多にしないので雰囲気が楽しいみたいだった。

甲子園は大きい球場ではないので、グラウンドの近さ、観客席の圧迫感なんてのも、迫力に加算したかもしれない。

その日の最後の試合の、ほんと終わりかけではあったのだけど勝ってる方も負けてる方も、一生懸命試合をしてた。

それを見て貴女は泣いていた。「見て、涙が出ちゃった」可愛らしく顔を歪ませ、感極まったようだった。それを見て、私は貴女への愛おしさが増すのを感じていた。



去年の少し前は、二人で飛行機に乗ったり、手塚治虫記念館に行ったり、車に乗ったりしていたのに。たった一年の違いで、貴女は私のそばから永遠に居なくなってしまった。


高校野球のひたむきさに感動していた貴女は、ひたむきに生きている今の私を見て、涙を流してくれるだろうか。