時間つぶし

仕事の日、楽しみと言ってはお昼の時間。一人ファミレスで本を読む。朝、出勤前から昼の読書に想いを馳せる。

午後はひたすら時間よ過ぎろと乞い願う。六時を過ぎればそそくさと一番に事務所を出て行く。楽しみはない。ただ、仕事のやるせなさが苦痛。


仕事といって大したものはない。存分に暇を持て余す。仕事のなさが、時間が早く過ぎてほしいという願いを妨げる。怠惰な心が、外回りを週一にしてしまったがゆえ。ただ、外回りは時間は早々に過ぎるけれど、それと同時に貴女との想い出が駆け足で頭の中を駆け巡る。だから外回りはしたくない。

以前は外回りで、仕事を早々と効率よく終わらせて、余った時間で本を読んだり、買ったり、貴女へのお土産を探すのが楽しみだった。

もう、まだ?八ヶ月。傷が癒えることはないし、胸の穴が埋まることもない。これからずっと、多分、ずっと。


外回りの時も、帰りの道のりも、昼休みのもどり道でも、空から垂れ下がった縄が首に掛かったように感じる。少し力を抜いてしまえば、天にぶら下がってしまう。そんな錯覚を覚え続けて、しっかりと、力を抜けず、一歩また一歩と足を前に出す。なんの意思もなく、馬鹿みたいに、しっかりと歩くことだけを考える。

この先、力を抜いて生きることができないのだろうか。そんな風に思う。疲れてしまった時が、終わりなのだろうと思う。

けど現実は、疲れて倒れたところで、時間はまだまだ前に続くのだろう。誰にも手を貸してもらうこともできず、起き上がらなければならないのだろう。

倒れたままでもいいけれど、前を向かないと貴女が見えない。目を瞑っても見える貴女なのに、地面に貴女は映らない。倒れたまま、目を瞑って眠ろうか。だけど貴女は夢に出ない。

どうしようもないから立ち上がり、貴女を目指す。


あそこに見える貴女は、ただの幻なんだろう。だけど見えるからには、貴女へと突き進まなければならない。



とりとめもない、意味もない考えが次から次へと頭に浮かび、それらを一つずつ丁寧に処理をする。そうすることぐらいでしか、時間が潰せない。