祝日も仕事

祝日ではあるけれど、そんなこととは関係なく出勤。私の職場は完全週休二日、土日祝日の別なく決められた週二日の自分の休日のみの休み。

祝日の事務所はのんびりとした雰囲気だ。車の通りが少なく、雑踏の音があまり聞こえない。祝日然とした外の空気が隙間風に乗って事務所内に入り込んでくる。

のんびりとした空気に身をゆだねることが、貴女に悪い気がして、なかなかどっぷりと浸かりきることはできない。


今日の昼飯はハンバーグ定食。食後に喫茶店でコーヒー。食後にコーヒーなんて、こんな小さな贅沢ですら、貴女の居る間には思いもよらなかった。一人での食事は、出来る限り費用を抑えるということしか念頭にはなかった。その代わり、二人での食事には安さを求めることはしなった。それでも焼肉やお寿司など貴女の好物を楽しむ機会は少なかった。

貴女とよく行ったお店は、和食の大戸屋と牛タンのねぎし。あと家の近くの美味しい中華料理屋。どこにも、未だに足を向けることはない。


事務所に戻る前に西友で野菜ジュースと紅茶を購入。前に並んでいた男性が、弁当と缶ビール、それにコンドームを買っていた。お互いに抱き合い、身体と心を温めあう相手がいることを羨み、嫉妬の気持ちが心に芽生え、つと目を逸らす。

それにしても、昼間っから西友でコンドームを買う光景というのはどこか滑稽さを感じた。また、弁当の上にコンドームの箱を重ねていたのはいかがなものかと思う。食欲と性欲を同等のものとして、生と性の融合とでもいったような、昔と比べて少しはましになったとは言え性欲をタブー視する社会へのカウンターを狙っているのだろうか。レジ係の女性は、裏向きに置かれていたコンドームをレジに通し、表向きに清算済みの籠に入れていた。レジ係からのカウンター攻撃に、男性は苦笑い。そそくさと籠を持ち去った。



だから何だというわけではない、今日もどうでもいい一日を過ごしている。