俗事に悩む暇はないのだけれど。

何だかそわそわする。昼飯時、午後の仕事と、気が付けば貧乏ゆすりをしていた。私は貧乏ゆすりがひどくなっていくと、両足が痙攣したようにビクビクと動かしてしまう。さらに酷くなってくると、つま先さえも地面を離れて、まるでリズムでも取っているのか、あるいは熱砂を裸足で立たされているかのようにつま先で飛び跳ね出す。


貴女はよく「貧乏ゆすりやめて」と注意してくれた。煙草も貧乏ゆすりも、ことごとく貴女の意に反して身に付きだす。



最近は感動することが少なくなった。正の感情だけでなく、負の方向にも。悲しいことは悲しいけれど、胸も痛めるけれど、感動にまでは達しない。喜びも、元々そんなにはないけれど、感動に及ぶことはない。

心を乱さぬよう、自己防衛か何かで感情が平坦になっているのだろうか。無気力の始まりかとも思ったけれど、毎日日記を書いたり、こうして文字で目の前を埋めたりすることができているなら大丈夫か、とも思う。



仕事のことで、少し頭を悩ませる。私は入社のタイミングが、開設して半年ほどだったこともあり、今残っているスタッフの中では一番上の立場に一応いる。私を含めほぼ中途採用で、後から入ったスタッフの大半は私より年上だ。指示する立場の私と、指示され制約を受ける年上の後輩。向こうの気持ちがスッキリとしないのは分かる。しかし、私はこんな詰まらないことで頭を悩ませたくはない。

貴女のことだけで、頭一杯にして悩んでいたいのに。しょうもない俗事が頭を侵す。その事自体がまた悩みとなる。


お酒で、俗事だけをぼやけて見えなくさせてみる。しかし困ったことに、貴女の姿もぼやけてしまう。ぼやけた貴女の欠片をひっしにかき集め、モザイク模様の貴女を作り出す。貴女の声はこんなだったろうか。貴女の笑顔はこんなだったろうか。日々薄くなってしまう頭の悪い私の記憶、どうせなら今まで生きてきた全てを薄めて捨てて、真っ白になってそのまま野垂れ死んでしまいたい。

そんな風に死ななくても、結局いつかは後を追っていくしかないのだろうな。と、ふと真面目に考えてしまう。

貴女が望もうが、望むまいが。貴女だって、私の望まない形で私の先を走って行ったのだもの。私だって、誰の望みに関係なく逝くことぐらい、少なくとも貴女には許されてもいいとは思う。

だけど、その一歩、一歩貴女について走りだすことが今の私には、どうしたわけか出来ません。私には何にも出来ないのです。


ごめんなさい。


今日も、どうでもいいことばかり考える。

困ったね。ごめんなさい。