見えないけれど。

なんだか気持ちが軽い。ふわふわしている。別に良いことがあったわけではない。いつもと同じ、なんでもない一日。なのに心が浮つくのは何故だろう。


仕事の時間も、いつもより早く終わった感覚。帰宅して、帰りに買った花を水切りして、水を吸わせ、他に何をしていたわけでもないのに、気付けばもう22時を過ぎている。


時間が早く過ぎていく感覚。現実に流れる時間が、自分の中の時間をどんどん追い越していく。川に足を浸けじっと動かず立っている自分を、私の存在は無きもののように、水が撫でるようにサワサワと流れていくのを見ているような心地がする。地に足がつかないような、不安定な気持ち。ただ、心はとても落ち着いている。


見えないけれど、貴女がそばにいるんだろうか。貴女と過ごす時間は、いつもあっという間。帰ったと思えば、もうお風呂の時間。そして寝る時間。


ずっとこのまま、この快い時間の流れの中で穏やかに眠りにつきたいと思う。

寝るまでこの気持ちは、続くのだろうかと少し不安になる。