整理。

本棚の整理。大切に仕舞っていた好きな本が、棚の前に積まれ、積まれ、積まれ続けた本々に蓋をされていたので、別の部屋のアクセス可能な棚へ移動させる。積まれた本を移動させ、持ち除き、本を救出する。救けた本を別部屋に移動させ、並べ直す。

数時間かけて作業を終える。空いた棚には読み終わった本などを適当にぶちこむ。片足立ちで棚の上に手をかけてバレリーナのような格好でしかアクセス出来ない棚なので、吟味して綺麗に並べ揃えることは出来ない。体力も気力もなくなってきたのでそれで良しとするしかない。


作業が終わり一服。ベンチで本を読む。


忙しさや集中が途切れると、留められていた虚しい気持ちが一気に押し寄せる。

なぜ貴女が居ないのか。考えても仕方のないことを、今更ながらまた考える。貴女である必要があったのか。必要もは必然もないことは重々知っている。それでも問わずにはいられない。何で◯◯ちゃんが。去年の12月がやり直せるなら、貴女を救けたい。

久しぶりの、楽しみにしていたアルバイトでのパワハラな環境から。疲れ切ってしまった貴女を。そして原付との接触事故から。事故後の職場からの嫌がらせに近いパワハラからだって、もっと救けようがあったはずなのに。


後悔が後ろから私を押し倒そうとする。

倒れないよう踏ん張る気力は少しずつ削られていく。


貴女が居ない部屋の中には冷たい明かりしか灯らない。

貴女の不在は決して整理できない。