惰眠

朝、起きたら出勤時間の2時間後だった。


職場に着いたのは定時の3時間半後。上司からは 大丈夫です のメール。今日は現場に出ている人の父親が逝去され、急いで現場に向かい交代する。朝の時点で、危ないから明日は休むかもと話していたらしいのだか、急に今日亡くなってしまったらしい。

私が朝から居て、危ないなら今日は帰りなと言っていればと思うと、今日という日に寝坊したのが情けなくなる。


貴女を救えなかったのも、貴女が逝く時に抱きしめてあげられなかったのも、私が寝ていたから。貴女の話を聞けなかったのも、私の疲れてであり眠気であり、結局は睡眠のせいだ。


自分の睡眠が、惰眠が、つくづく嫌になる。それでもまた、今から眠るのだ。起きなければならなかった時に起きなかった。

やらなければいけない時に、やるべきことができなかった。



こうやって、何度も、私は手のひらからみすみす大事なものを零していくのだろう。いままでも、これからも。

哀しいほどに、憐れ。しかし、これは自分のこと。腹立たしく思っても、結局今日も眠るのだ。


なんて愚かな人間!

明日も明後日も、惰眠を貪るのか。

もう、心もざわつきやしない。