酔いさめて

昨晩も終電を逃す。貴女が居ない家は輝いてはおらず、帰らなければいけない家ではなくなってしまった。外で夜を明かすも、家に帰るも、どうせ一人ならどこでも同じこと。そんな自暴自棄な気持ちを最近抱く。飲んでいる時も、終電のことは考えない、むしろ逃せよかしとすら思ってしまう。

翌日休みだからこその心境かもしれないけれど。甘えきった自堕。


お店に迷惑をかけるのもどうかと思い、最終電車でどこかに行こうと店を出る。また池袋かと、そう思ったけれど、昔住んでいた中野のことが頭をよぎる。調べてみると、少し急げば行き着くようで。


貴女と出会ったお店に行ってみた。働いている人たちもすっかり変わって、見知った人は居ない。制服も変わっている様子。

ただ、ずっと座り続けたカウンターと、貴女と初めて話した時に座ったテーブルは同じように私を出迎えてくれた。


酔って麻痺した頭では、疲れが先に立ち、何ら情感も湧かなかったけれど。翌朝、一人帰路についていると、悩ましいほどに貴女との想い出の数々が頭に浮かぶ。胸を痛め、引き裂かれ、自分の存在が嫌になる。

酔いの冷めた頭が急に現実に立ち返る。


私は何をしているのだろう。