こたえ

部屋を漁っていると、あなたが昔に書いたものが出てくる。2011年、6年前。

貴女は書いている、未来の私は今の自分を見てなにを思うか、過去の自分は今の自分を見てどう感じるか と。


貴女よ、愛しい貴女よ。

過去の自分からの問いかけに、是非とも応えて欲しい。今の私からの問いかけには沈黙をまもる貴女よ、是非とも自分の問いかけには応えて欲しい。何故、今の貴女は沈黙でしか応えられないのか。


私は、6年前の貴女になんと答えればよいのだろう。私の不徳を、私の境遇を、私の失望を、どのように伝えればよいのか。私は途方にくれるばかり。

酒を何杯も何杯も、答えられない言葉とともに飲み込むしか能のない私は、どんな答えを用意して6年前の貴女を迎えればよいのだろう。



来年になっていくのが恐ろしい。

あと数ヶ月経てば、去年の貴女を思い出すことができなくなってしまう。一年前に貴女が居ないという現実に直面する。同じ日の貴女を想う時には一昨年の貴女を思わなければいけなくなる。こんな恐怖がまたとあるのだろうか。


今日も貴女は写真の中で沈黙で私に答える。答えてくれているのか? 私には何もわからない。


私には、何もわからない。

貴女には何かがわかっているのだろうか。


私はどうやって生きていけばいいのだろう。

沈黙をまもる貴女にはそれがわかっているのだろうか。