クリスマス

クリスマス。だから何や と言われたらそれまでやけど。貴女はクリスマスが好きだった。プレゼントがもらえるし、ウキウキするからかな。


クリスマスの朝に、枕元にプレゼントを置いて欲しい、とせがまれた。そういうのが嬉しい、楽しいんだ、と。ある年のクリスマスの朝にプレゼントを置いてみた。貴女は目が覚めて、とても喜んでくれた。貴女の喜ぶ顔が、私には何より嬉しかった。




いま、貴女の行きつけのバーに私はいます。貴女は隣に居てくれていますか? クリスチャンではなかった貴女だけれど、クリスチャンではない私だけれど、やっぱりクリスマスには特別な気分になる。イエス様の生まれた日。私は幼稚園だけはキリスト系だった。そのせいかわからないけれど、イエス様自体には好感を持っている。


だけど、尊敬の念は持つけれど、人々の罪を背負って死んだイエス様。あなた一人の死にはとんでもないくらいの意味を持たせられて人々に迎えられている。復活するなんて反則技だと思う。私の大切な人は、その死に意味を持たせられず、復活なんてしてくれない。

卑怯だとすら感じてしまう。何故にあなたは神に愛されたのか。私の大切な人も、愛されるに足る人だったと思うのに。

どうか、貴女が自らの選択で逝ったことが、罪でもなく受け入れられますように。イエス様よ、父たる神よ、今日はクリスマスです。私の大切な人が、心安らかに過ごせるようにお心遣いを、どうぞよろしくお願いします。



願わくば、今日この日この瞬間に、私のそばに彼女を使わしたまえ。ここはあの子が大好きだった場所、あの子が大好きだった人たちが居て、あの子を大好きだった人たちが居る場所なんです。そして、あの子を愛していた私が居ます。