勘違い

朝から買い物に行く。休日に出掛けるのは久しぶり。集中して、夢中で選んでいるとポケットの中でスマホがブルブル震えて何かを受信する。瞬間、貴女からのメールだと思う。

私が1人で出掛けているから、目が覚めた貴女が家に誰も居なくてびっくりして どこにいるの? ってメールでも送ってきたんだと。本当に、自然に、そう思った。

急いでポケットに手を入れてスマホに手が触れた途端にそれが勘違いだったことに気付いた。瞬間前まであった温かい心が一挙に凍りつく。その温度差が心をひび割れさせる。


貴女が居るかのような感覚、そしてそれが決して現実ではないという知覚。先のことがあってから、今日はそれが交互に襲いかかってくる。ずっと悲しい状態の方がまだ耐えられる。現実にはない温かさを期待させるこの状態はとても辛い。