一年目の今日

今日はきちんと朝の5時に起きたよ。貴女が居なったであろう時間。ちょうど一年前、私が馬鹿みたいに寝ていた時間。

貴女の最期の場所で、貴女に想いを馳せる。けどごめんね。ストーブをつけてぬくぬくと頭を垂れたよ。寝惚け眼で、朦朧とした頭のままで、貴女に謝り、愛を訴える。

大好きだった尾崎豊の曲もかけたよ。俺の声は届かなくても、尾崎の歌は届くかな。


今日は空港に来たよ。明日は貴女の実家で一年祭があるから。モノレールに乗ってる時に泣きそうになった。飛行機に乗るのが好きな貴女だったから。結局、2人では2回、私の実家に行った時の往復だけだったね。窓際に座れず残念がってた貴女。2人で乗ったモノレール。貴女は楽しそうだった。



空港で昼食に牛タン定食を食べたよ。貴女が居なくなってから、1人で食べる初めての美味しい食事。牛タン、一緒にいっぱい食べたね。新宿のねぎしにはよく行った。外出すると、貴女はよく牛タンを食べることを求めた。定食に、牛タンを追加で注文。

「恥ずかしいからとママが頼んで」

自分が頼むのは恥ずかしいからと、私に注文させた。


貴女の命日だから、私の舌を通して味わってほしい。だけど、俺の馬鹿舌なんかを通したら味がわからへんかな。ごめんな。


一緒に行こう、そう言いたいけど、そばに居てくれてんのかな。わからへんな。鈍感な俺やから。


ほなね。今日も俺は一人、馬鹿みたいに生きてるよ。