2度目の桜

貴女が居なくなって、2度目の桜が散っていく。とてもきれいに、桜が舞っていく。散った桜は地上に降り積もるのに、散った貴女は空へと吸い込まれていった。


一昨年は、貴女は外に出られずまともに桜なんて見られへんかったね。

よくよく考えると、あまり外に出掛けられなかった貴女は数年もの間、狭い家の中が貴女の世界やったんやね。その世界の住人たる私、その私の振る舞い一つで貴女の世界は幸せにもなり、不幸せにもなり。


もっとそのことを意識して、そのことを理解して、もっと貴女に優しく出来たはずなのに。



今日は外に出掛けてるよ。優しい日差しが満ちてるよ。貴女も浴びられたらいいのに。

寸断なく降りかかってくる桜の花びらをその手に受け取ってみればいいのに。



貴女が好きだった歌の一つ。銀ちゃんのラブレター。


ぎんのじょうくんから ユリちゃんへおてがみ

でも ぎんちゃんは じがかけません

だから はるには ふうとうに

さくらのはなを いれました


桜の花の散る景色を、心に刻み、空へと想いを届けようとする。


貴女に、想いは届いていますか?