バカな日

油断した。

その日まで、今月はそれほどではないと油断していた。当日からは楽になるものだとたかをくくっていた。


16日、月命日。

いつもは月初めからその前日までに辛さが高まり、当日から気が抜ける。今月はそれまでの激しいストレスが襲ってこなかった。

そればかりか、先日、酒に酔いに酔って職場の人らとの飲みで悲しみを全て言葉にして吐き出した。受け止めてもくれ、慰めてもくれ。言ったことで公開した部分はあったものの、少し楽になれたのは事実。こうやって吐き出しては少し楽になり、それを繰り返して生きていけるのかなと思っていた矢先。


朝から脚が重い。

出勤後も、声が喉から先に出ない。顔が動かない。表情をどこかに置いてきてしまったような。焦点が定まらず、手が震える。


1日、今日は事務仕事。部屋の中には2人だけ。後の人らはみんな外へ出ていった。仕事をしてる間に中になるだろうと思ったけれど、声と表情が返ってくることもなく。


夕方、皆が外から帰ってくる。

一人、また一人。その途端動悸が激しくなり、心臓が締め付けられる。足の指に力が入る。この感覚、貴女とのお別れの儀式の最中と一緒。

急いで奥の部屋へと逃げ込む。


死にたい。

死にたい。死にたくない。


誰か助けて、そう口をついて出た。


情けなくって、消えてしまいたい。



今日の出来事をバカみたいに書き連ねて。少しは気持ちが整理されるかなと思ったけれど、そんなこともなく。自分の愚かさと未熟さだけが自分に迫る。


貴女はなぜ居ない。


なぜ貴女が居ないことで、これほどまで世界は輝かなくなってしまうのか。